特集コラム

Column 2 吉祥寺のおみせ

吉祥寺のおみせ
2011/02/10

Blue Moon(ブルー・ムーン)

ブタと桃 ―こだわり詰まったMede in Japanデニム―

「デニム」と聞いて、皆さんはどこのメーカーを連想するだろうか?Levi’s、Lee、Wrangler、といったアメリカ老舗系をはじめ、最近では、ユニクロ、GAPといったファストファッション系のものまで…。 さまざまな銘柄を見かけるようになったが、“ブタ”と“桃”のマークが目印のデニムは、見たことがあるだろうか?クックロードにある『Blue Moon(ブルー・ムーン)』では、いとおしい“彼ら”に会うことができる。

『Studio D'artisan(ステュディオ・ダルチザン』は、1979年大阪生まれのブランドだ。創業時から80年代にかけて、ケミカルウォッシュ加工を施したデニムが国内で全盛だったなか、「こだわりのある本格的なものを」という職人魂から誕生したものだ。
ここのデニムは、15オンスの生地が使われている。(数字が大きいほど、生地は厚くなる。)通常、一般的なデニムの生地は12オンス程度。それに比べると、厚手でかなり固く、頑丈な縫製だ。深い藍色の生地とオレンジの糸、そして「Levi’sに敬意を表した」という“ブタ”が描かれたタグは愛嬌があり、いかにも関西出身のデニムらしい。

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『MOMOTARO JEANS(桃太郎ジーンズ)』は、日本のデニムの聖地・岡山県倉敷市で、藍染め生地メーカーが作り上げたブランドだ。生地の種類によって“金丹”、“銅丹”、“出陣”、“VINTAGE”、計4シリーズが揃う。 シュールな“桃太郎”が描かれたタグ、バックポケットのステッチ、ボタン…「これでもか!」というほど、桃が散りばめられている。内腿側の縫製糸がピンクなのも、実にニクい!(“モモ”なだけに…)
“出陣LABEL”のバックポケットには、“のぼり”をイメージした白いラインが2本入っているなど、とにかく「遊びゴコロが満載!」のデニムである。

これらの国産デニムは、いずれも生地が固く、履きはじめの頃はかなり気合が要る。だが、「時間をかけて、育てるように履いて欲しい」と話す店主・難波さんが選び抜いたデニムたちは、手塩にかけて自分色になじませていく“楽しさ”を秘めている。

通好みのデニムすそ上げ ―デニム・リペア―

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Blue Moonが2001年のオープン以来、一貫してこだわり続けているのが、デニムのすそ上げをはじめとした“デニムリペア・サービス”だ。
「中古車1台分くらいは…」というお値打ちのある、専用ミシンを使用した“リペア工房”は、全国にわたり根強いファンがいる。米国・ Union Special社製のマシンは、他のマシンよりも生地巻き込みの縫製Powerが格段に違い、ステッチの仕上がり具合が「全然違う!」という。

基本的には、すそ上げ・糸のほつれの修理が中心だが、新たなアイテムに変身させることも提案してもらえる。
このお店以外で購入したデニムも、修理OKだ。店内には、リペアによって、フロアマットや椅子のカバーとして生まれ変わったデニムがあり、見ているだけでも楽しくなってくる。

最強の営業部長 ―サン太―

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2004年のクリスマス、Blue Moonファミリーの一員になった、看板犬・サン太(ミニチュアダックス・♂)。
彼もほぼ毎日、お店に出勤している。店内で目をクリクリしながら、ちぎれそうになる位しっぽをフリフリさせて…その愛くるしい姿には、プロ意識さえも感じる。以前、朝の情報番組にTV出演したこともあるというサン太は、最強の営業部長であり、皆に幸せを呼ぶ“招き犬”なのである。

「生まれも育ちも吉祥寺」という店主・難波さん。大好きな街・吉祥寺で、自分の選び抜いた洋服のお店を構え、何度かの移転のたびに、自分たちの手で改装してきた。入口に掲げられた欄間(らんま)や木彫りの招き札は、とても味のある看板だ。
暖かい時期には、お店の奥のカウンターでコーヒーも飲めるという。買い物する目的でなくとも、フラッとBlue Moonに立ち寄って、気さくなスタッフさんたちと“デニム談義”したり、サン太に会いに行くのもおススメだ。きっと、ほっこりとHappyな気分になってお店を後にすることだろう。

Blue Moon(ブルー・ムーン)
http://www.bluemoon-tokyo.biz/
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-27-3-104
電話:0422-22-2277
E-mail:info@bluemoon-tokyo.biz
営業時間:12:00-21:00
定休日:不定休

文・取材 / pearl

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