特集コラム

Column 4 吉祥寺のカフェ

吉祥寺のカフェ
2011/11/21

Lieto(リエート)

優しい時間が流れる、大人カフェ

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今回訪れたのは2011年の10月の末にオープンしてばかりのカフェ・Lieto。お気に入りの本を一冊持って、淹れたてのコーヒーを、心行くまで味わいたくなるようなこのカフェでは、心地よいジャズの音色と共に、いつでも時間が穏やかに流れる。

シンプルながらも温かみを感じさせる内装デザイン、ハンドドリップで淹れられるコーヒーや、もてなされるパンや料理の味、お客と気軽に顔を合わせられるようにと選んだオープンキッチン、そして音楽…マスターと奥様の貴子さんが、夫婦二人三脚で営むLietoには、二人が今までに出会った、数々の『好きなもの』や『こだわり』が集結されている。

手間や時間も、味のうち

ランチタイムに出されるのは、パンプレートとカレーの2種類(どちらも共に850円)といたってシンプル。でも、だからといって、食には力を入れていないのかと言ったら、決してそうではない。パンプレートには、貴子さんが丹精を込めて焼き上げる、自家製パンを使用。そして、カレーに使用されるスパイスに関しては、マスターが毎朝時間をかけブレンドをしている。

ちなみに、Lietoで出されているカレーは、マスターがサラリーマン時代に、出張先のスリランカで食べたカレーを、試行錯誤を繰り返し再現したもの。もちろん、どちらのランチセットも、時間をかけ丁寧に淹れられる、こだわりのハンドドリップコーヒーがつく。

『こだわり』を集め、夢をカタチに

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Lietoという空間で、マスターと貴子さんがもてなすのは、素朴ながらも手間を惜しむことなく作られる料理、自家製パン、豆にこだわったハンドドリップコーヒー、落ち着いた音楽…。『陽気な、楽しい、幸せ』を意味するLietoという言葉には、それら一つひとつのもてなしを、訪れたお客一人ひとりに楽しんでもらいたいという想いを託した。

また、あえて選ばれたイタリア語の単語には、人生をいかに楽しむかということに重きを置く『イタリア人気質』に対する、マスターの憧れの気持ちも込められている。

『せっかくの人生、自分のやりたいことにチャレンジしたい。』そんな想いから、長年務めていた会社を辞め、サラリーマンからカフェのマスターへと転身。まだオープンして間もないけれど、毎日が楽しいのだと云った時の笑顔が、とても印象的に映った。今後の課題は、いかに飽きることのない店にLietoを育てていくか。そして、カフェを訪れる、お客一人ひとりとの出会いを大事にしていきたいと、マスターは云う。

Lieto
住所:武蔵野市吉祥寺本町4-25-7
営業時間:11:30-19:00(ランチ:11:30-sold out)
定休日:金曜日

文・取材 / 直江佳子

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